そらのブログ

データ復旧技術の研究に捧げた経験を持っており、繊細な言葉でユーザーに価値がある記事を書かれています。

Macで壊れて再生できないMP4動画ファイルを修復するフリーソフト5選

はじめに

皆さんは普段から動画をカメラで撮ったりしているでしょうか。動画を世に出したくて撮っている方、思い出を残したい方、様々な理由で映像を残していると思われますが、この動画が破損してしまうとどうすればいいか困ってしまいますよね。

本記事ではそのような時に使える動画修復ソフトを5つほど紹介させていただきます。お困りの方は是非参考になさってください。

Macパソコンで破損したMP4動画ファイルを修復するソフトの5選

①Wondershare Repairit

まずおすすめさせていただくのはWondershare Repairitです。このソフトウェアはWondershare社がリリースしている動画や画像専門のソフトウェアで、高機能な製品となっています。

動画ファイルの破損はコーデックが適していなかった、強制終了によりファイルの破損が起きたなど様々な要因で起こりえますが、このソフトウェアはメモリーカードエラー、ファイル転送エラー、ビデオエラーなどといった要因であっても対応は可能です。操作画面もシンプルでわかりやすく、様々なファイル形式にも対応していますので壊れたファイルがMP4でなくてもおおよそ問題なく対処できます。

修復に関しても高い確度を誇っており、確実性が高いので重要なデータを失いお困りの方には最適でしょう。基本的に画面の指示通りにすすめるだけで簡単に修復ができますので、慣れていない方でも扱いやすいです。ぜひご利用になってください。

以下は「Wondershare Repairit」で破損した写真を修復する手順です。

ステップ1 破損した写真ファイルを「Repairit」に追加する。

「Wondershare Repairit」を起動した後、壊れた写真ファイルを追加して、右下の「修復」をクリックします。

破損した動画ファイルを追加
ステップ2 修復したファイルをプレビューでチェックする
修復の完了を待ち
ステップ3 ファイルを保存する

無料プレビューして修復された動画を保存

保存前にプレビューでチェックでき、必要な動画ファイルのみを保存できることも嬉しいポイントです。非常におすすめのソフトなので、動画ファイルが破損してしまった人はぜひ参考にしてください。


 

②Stellar Repair for Video

Stellar Repair for VideoはStellar社がリリースした動画修復用のソフトです。対応する動画フォーマットが多く、MP4、MOV、AVIなどのファイルを修復することができ、ドローンの動画などにも対処できます。

WindowsMacに対応しているソフトウェアで、動画の不安定さ、歪み、粗さなどを修正することもできるソフトです。複数の動画を同時に修復でき、酷く破損された動画ファイルもサンプルファイルを用いて修正してくれます。

また、画像のフレーム、動画の動き、スライダーの破損などをスピーディーに解決できます。修復したい動画ファイルを保存する前にプレビューすることができ、動画の状態を確認することが出来て非常に便利です。無料体験版でも修復後に全体の20%までをプレビューで確認することも可能となっています。

正規品は少々値がはるのがネックですが、画面構成もシンプルで操作も優しく動作も軽くてサクサクと修復を行える扱いやすい製品です。ただし、一気に大量のビデオ修正を行った場合はPCの速度が低下しやすくなります。

③BandiFix

BandiFix(バンディフィックス)はBandicamというソフトウェアに同梱されているソフトです。

Bandicam自体はPCの画面を動画として保存、ゲームのプレイ動画を音声と同時に作成などと言った用途で使われる、ビデオキャプチャーソフトとなっています。有名所で言えばOBSなどが類似のものとしてあげられるでしょう。Bandicamは製品版ライセンスが有料で販売されており、テスト目的に連続キャプチャー時間が10分間だけとなっている無料版もあります。

Bandicamと同時にインストールされるBandiFixは無料で利用することができ、Bandicamでキャプチャーしたファイルが破損し再生できないとき修復するためのツールとなっています。もちろんBandicam以外で撮影された動画ファイルにも利用できますが、BandicamはMP4かAVIの形式で保存するソフトですので、主だって利用できるのはこの2種となっています。

また、AVIファイルに関してはどのようなものであっても利用ができますがMP4形式のファイルに関してはBandicamで録画したファイルのみに限り、それ以外のファイルでは修復にご利用いただけません。無料で安全なソフトウェアですが使えるところが限局的なのでご注意ください。

VLC Media Player

VLC Media Playerはこれまで紹介させていただいた3つのソフトウェアとはだいぶ毛色が違います。というのもこのVLC Media Player、動画修復ツールではなくメディアプレイヤーとなっているからです。その利便性から利用されている方も多く、かなり有名なソフトですので名前を耳にしたことがある方も多いでしょう。

このVLC Media Playerはフランスの非営利団体 「VideoLAN Project」がオープンソースで開発を行っているフリーの動画再生ソフトです。多種多様なコーデックを内蔵しファイル形式の多くに対応し、また多くの機能を備えています。その機能の一つにファイルの修復機能が存在しているのです。

動画修復の工程は通常の修復ソフトに比べ煩雑なものになっていますが、ユーザーの多いフリーのメディアプレイヤーですので敷居も低く、MP4の動画ファイルの破損が軽いものであれば通常通り再生させることができますので既にご利用になられている方であれば試す価値はあります。

⑤Restore.Media

最後にRestore.Mediaを紹介させていただきます。Restore.Mediaはオンラインサービスで動画を修復できるサイトで、ソフトウェアをインストールする必要性がありません。

そのような便利なサイトが有るのならその方が楽なのではないかと思われるかもしれませんが、この様なオンラインで行えるサイトは容量制限があっったり、悪質な広告があったりと制限や安全性への不安が往々にしてあります。それでも構わないという方のみが利用して、不安な方は安全性の高いソフトを頼るほうがいいでしょう。

Restore.MediaはMP4、M4V、MOVなどの動画形式にMP3、AACなどの音声形式に対応していています。対応できるファイル形式はかなり豊富となっていますが、壊れたファイルを修復することはできますが、ぼやけや不意に硬直するような不具合は修復することができません。

1回で複数のMP4ファイルを修復することはできず都度に修復の手順を踏む必要がありますが、大量のファイルを修復したい場合は直接問い合わせで対応もしてくれるようです。

オンライン上で動画修復を行うため、少々時間はかかりますが手軽に行なえます。ただし、手順が単純ですので恐らく問題はありませんが日本語には非対応です。その点だけにはご注意ください。