はじめに
画像や写真が「ぼやけている」「鮮明にしたい」と悩む人に向けて、パソコンで画像や写真を鮮明化する方法を紹介します。画像や写真がぼやける原因も紹介しますので、合わせて知っておくと便利です。
今回は、Adobeが提供する高性能画像編集ソフト「Photoshop」を使用します。また画像や写真ファイルが破損している場合は修復が必要です。修復にはWondershareのソフト「Repairit」を紹介します。
Part1:画像/写真がぼやけた原因
画像や写真がぼやける原因は、主に以下の3つが挙げられます。
- カメラの性能や設定
- パソコンのソフトウェア
- ファイルの編集または拡張子の変換
写真や画像の解像度は、カメラの性能や設定に依存します。そのためパソコンに搭載されたカメラでは、スペック以上の画質で撮影できません。また一度でもファイルを編集すると、編集前に比べて解像度が落ちる場合があります。詳しく解説するので、それぞれ見ていきましょう。
原因①:カメラの性能や設定
当然ですが、カメラの性能によって撮影する画像や写真の解像度は異なります。ディスプレイに映し出される画像や写真は、正確に言うとごく細かな点の集合体。この点を「画素」「ピクセル」などと呼びます。1インチに対する画素の密度を「dpi」と呼ばれる単位で表し、dpiが高いほど鮮明な画像や写真です。逆にdpiが低いほど、画像や写真が「ぼやける」といった現象が起こります。
画像や写真を表現するためには、次のdpi値が必要です。
- ハガキ印刷:300dpi
- WEB表示:72dpi
dpiの数値の高さは、カメラの性能や設定に依存します。撮影できる画質が低いカメラまたは上限を設定していると、画像や写真の解像度が低く「ぼやける」現象の原因です。
たとえば100万画素のパソコン搭載カメラで撮影した写真を、解像度1920×1080のディスプレイに写したとします。このときディスプレイに表現できる画素数は約200万画素です。写真をディスプレイ全体に表示したとき、約半分もの画素数が足りません。ディスプレイの性能やより鮮明化する設定などがあるため一概に言えませんが、単純に計算すると写真が「ぼやける」現象が発生している状態です。
原因②:パソコンのソフトウェア
パソコンのソフトウェアに不具合が発生していると、カメラ機能にも不具合を起こす可能性があります。カメラ機能の不具合は、画像や写真がぼやけてしまう原因です。OSやドライブ、アプリにアップデートがないかチェックしましょう。もしも最新のバージョンでも画像や写真がぼやけてしまう場合は、ソフトウェアの再インストールや復元も有効です。
ソフトウェアの不具合に対処する場合は、次の2点に注意しましょう。
- 時間と手間がかかる可能性がある
- データを失う可能性がある
原因となるソフトウェアが断定しづらく、手あたり次第に対処する必要があります。またソフトウェアのアップデートや再インストールは、パソコンのシステムに関する操作です。エラーが発生するとデータ消失やフリーズの危険性がともなうため、事前にバックアップすることをおすすめします。
原因③:ファイルの編集または拡張子の変換
画像は編集するたびに劣化します。画像の拡張子は主に「JPG」を使用しており、JPGの欠点は「圧縮するごとに画像の画質が粗くなる」からです。圧縮は高画質のまま容量を小さくできます。画像をメールで送信するときや、データの整理などに便利な機能です。
しかし圧縮する際、JPG画像の画素数は8×8でブロック化され一部のデータが削除されていきます。人の目では把握できないほどですが、圧縮や変換するたびに解像度が確実に劣化。画像を何度も編集するうちに「ぼやけた」と感じる可能性があります。
Part2:Photoshopでパソコンのぼやけた画像/写真を鮮明にする方法
ぼやけた画像や写真を鮮明化するには、「Photoshop」が有効です。PhotoshopはAdobeが提供する高機能画像編集ソフト。プロの映像クリエーターも愛用するほどで、非常に信頼性の高いソフトです。通常、パソコンの一般的な機能では解像度を向上することはできません。しかし高性能なPhotoshopなら、ぼやけた画像や写真の鮮明化が可能です。今回はPhotoshopの一部機能「Camera Raw」を使います。
ピンボケ写真を鮮明にする方法は、以下の手順です。
手順1.「Adobe Bridge」を起動する手順2.画像ファイルを選択し「Camera Rawで開く」を選択する
手順2.画像を右クリックし、「強化」を選択する
手順3.「スーパー解像度」にチェックを入れ、「強化」を選択すると完了する
Part3:破損した画像/写真を修復する方法
画像の編集やファイル変換、または非常に古いファイルを開くとき、画像ファイルが破損している可能性があります。一度破損した画像ファイルは修整が難しく、パソコン本体を復旧操作で復元しなければなりません。パソコン本体の復元となると時間がかかり、バックアップ以降に保存したファイルはすべて削除されます。とはいえ大切な写真が開けなくなると、大変ショックで辛く感じるでしょう。
そこでおすすめするのが、Wondershareからリリースされているファイル修復ソフトRepairitです。Repairitは特定のファイルのみを指定し、素早く簡単に修復するソフト。画像ファイルのあらゆる拡張子に対応しています。シンプルな操作画面で、初心者にもわかりやすい設計です。もしも画像ファイルが破損して開かないときは、「Repairit」で修復しましょう。
「Repairit」に必要な操作はわずか3工程です。以下の手順に沿って操作するだけで、誰でも簡単に破損した動画ファイルを修復できます。
以下は「Wondershare Repairit」で破損した写真を修復する手順です。
ステップ1 破損した写真ファイルを「Repairit」に追加する。
「Wondershare Repairit」を起動した後、壊れた写真ファイルを追加して、右下の「修復」をクリックします。
ステップ2 修復したファイルをプレビューでチェックする
ステップ3 ファイルを保存する
保存前にプレビューでチェックでき、必要な動画ファイルのみを保存できることも嬉しいポイントです。非常におすすめのソフトなので、動画ファイルが破損してしまった人はぜひ参考にしてください。