はじめに
Windows11を利用しているパソコンの動作が重い場合、まず以下の手順でタスクマネージャーを確認する必要があります。
- スタートボタンを右クリック
- 「タスクマネージャー」を左クリック
動作が重いときは、タスクマネージャーの画面でディスクの使用率が100%になっていることが多いです。
本ページでは、Windows11のパソコンでディスク使用率が100%になった場合に行える対策10つを紹介します。
目次:
1.Windows 11のディスク使用率100%になった症状について
Windows11のPCでディスク使用率が100%になる状況では、以下のどれかが原因と考えられます。
• システムファイルの破損
• セキュリティソフトの影響
• Windows Updateの不具合
• ウイルスの感染
• バックグラウンドで動作するアプリが多い
• ストレージドライブの故障
同時に使用しているアプリケーションの数が多すぎてディスク100%になるパターンもあります。
とはいえ、起動しているアプリの数が少ないのであれば上記のどれかが原因と考えるべきです。
2.Windows 11のディスク使用率100%になった場合の対策10つ
Windows11のPCでディスク使用率が100%になる原因はさまざまなので、行うべき対処法は多岐にわたります。
しかし、どの対処法も難しいものではありません。
方法① 起動したばかりなら待つ
PCを起動したばかりなのであれば、とりあえず待ってみましょう。
PCを起動する際はさまざまなシステムのチェックが行われるので、しばらくディスク使用率が100%の状態が続くものです。
しかし、数分ほどでディスク使用率が100%の状態は終わり動作が軽くなります。
どれだけ待ってもディスク使用率が100%のままであれば、他の方法で対処しましょう。
方法② セキュリティソフトの無効化
セキュリティソフトが動作していることで負荷がかかり、ディスク使用率が100%になる場合があります。
そのため、一度セキュリティソフトをアンインストールする方法は選択肢に入ります。
セキュリティソフトをアンインストールしてディスク使用率が低くなるのであれば、他のソフトへの移行を検討しましょう。
セキュリティソフトのなかには、負荷が大きいものがあるからです。
方法③ Windows Updateの実行
バックグラウンドでWindows Updateに不具合が起き、失敗と再試行が繰り返されディスク使用率が高くなるパターンもあります。
この場合は手動でWindows Updateを行うと問題が解決できる可能性が高いです。
Windows Updateの手動更新は以下の手順で行えます。
- スタートボタンを左クリック
- 「設定」を左クリック
- 「更新とセキュリティ」を左クリック
- 「Windows Update」を左クリック
- 「更新プログラムのチェック」を左クリック
- 画面の指示に沿って更新を行う
画面の指示に従ってPCを再起動できたら、再度タスクマネージャーでディスク使用率をチェックしましょう。
方法④ 仮想メモリの設定変更
仮想メモリの設定を変更すると問題が解決する場合もあります。
仮想メモリはハードウェア上で一部のメモリを分割してファイルを作成できる機能です。
仮想メモリの設定を変更する場合、まず以下の手順で「システムのプロパティ」を開きます。
- Windowsキーと「R」キーを同時に押す
- 表示されるウィンドウで「名前」の項目に「SystemPropertiesAdvanced」と入力
- 「OK」を左クリック
「システムのプロパティ」のウィンドウが表示されたら、以下の手順を行なってください。
- 「詳細設定」のタブを左クリック
- 「パフォーマンス」の項目にある「設定」を左クリック
- 「パフォーマンスオプション」のウィンドウで「詳細設定」のタブを左クリック
- 「仮想メモリ」の項目で「変更」を左クリック
仮想メモリのウィンドウが表示されたら、以下の手順を行なってください。
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」にチェックを入れる
- 「カスタムサイズ」にチェックを入れる
- 「初期サイズ」と「最大サイズ」に任意の数値を入力
- 「OK」を左クリック
数値の入力では、ウィンドウの下部に表示される推奨サイズを入力するといいでしょう。
あとは以下の手順で一時ファイルを削除してください。
- Windowsキーと「R」キーを同時に押す
- 表示されるウィンドウで「名前」の項目に「temp」と入力
- 「OK」を左クリック
- 表示されるウィンドウですべてのファイルを削除
方法⑤ デバイスドライバーの更新
何らかのデバイスドライバーに不具合が発生している可能性もあります。
そのため、以下の手順でアップデートが可能なデバイスドライバーを更新するのも方法の1つです。
方法⑥ クリーンブートを使う
クリーンブートを起動してPCへの負荷を減らす方法もあります。
クリーンブートを使うと、最小限のシステムでWindowsを起動できます。
クリーンブートを利用する場合、まず以下の手順を行ってください。
- Windowsキーと「R」キーを同時に押す
- 表示されるウィンドウで「名前」の項目に「msconfig」と入力
- 「OK」を左クリック
「システムの構成」のウィンドウが表示されたら、以下の手順を行ないます。
- 「サービス」のタブを左クリック
- 「Microsoft のサービスをすべて隠す」にチェックを入れる
- 「すべて無効」を左クリック
- 「OK」を左クリック
最後に以下の手順でPCの起動時に不要なプロセスを停止します。
- 「スタートアップ」のタブを左クリック
- 「タスクマネージャーを開く」を左クリック
- 必要のないプロセスを右クリック
- 「無効化」を左クリック
これを行うと必要最低限のシステムのみ作動させるので、ディスク使用率が低下する可能性が高いです。
方法⑦ システムファイルの修復
Windowsのシステムファイルが破損している可能性があるので、以下の手順で点検および修復を行う必要もあります。
- スタートボタンを左クリック
- 「Windowsシステムツール」を左クリック
- 「コマンドプロンプト」を左クリック
- コマンドプロンプトのウィンドウで末尾に「sfc /scannow」と入力
- 「Enter」を入力
上記の方法では、システムファイルの破損をチェックします。
破損が検知されたら、その場で修復が行われます。
方法⑧ ウイルス感染のチェック
ウイルスに感染してPCの動作が重くなる場合もあります。
念のため、セキュリティソフトを使ったウイルスチェックもしておきましょう。
方法⑨ バックグラウンドで動作するアプリを減らす
以下の手順でバックグラウンドで動作中のアプリを減らす方法も有効です。
- スタートボタンを右クリック
- 「タスクマネージャー」を左クリック
- ディスクの使用率が高いバックグラウンドアプリを右クリック
- 「無効化」を左クリック
この方法を使う場合、ディスク使用率が高いアプリを無効にすると効果的です。
また「方法⑥クリーンブートを使う」を活用すると、PCの起動時にバックグラウンドで動作するアプリを減らすことができます。
方法⑩ HDDやSSDの交換
どの方法を試してもディスク使用率が100%の状態が続くのであれば、HDDやSSDの故障が考えられます。
そのため、何をしても問題が解決しないのであれば、メーカーに問い合わせのうえHHDやSSDの交換を検討してみましょう。
3.Windows 11で失われたデータを復元する方法
Windows11のPCでは、間違った操作やシステムエラーでデータが消える場合があります。
間違った操作が原因だと、ゴミ箱にデータが残っていれば簡単に復元できます。しかし、ゴミ箱にデータがなければ基本機能での復元はできません。
システムエラーが原因だと、ゴミ箱にデータが残ることはほとんどありません。
ゴミ箱にデータが残っていない場合、「Recoverit」を使えばデータの復元が可能になります。
Recoveritは500万人以上のユーザーが利用するデータ復元ソフトで、たった3ステップの操作で失ったデータを復元できます。
データ復元の成功率は95%と高水準で、1000種類以上のファイル形式に対応なので性能は申し分ありません。
以下は、「Recoverit」 でWindows 11で失われたデータを復元する手順です。
ステップ1 復元場所を選択
パソコンで「Recoverit」 を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「場所」タブから特定のファイル・フォルダを選択してください。
スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。
ステップ2 パソコンの失われたデータをスキャンします。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。
ステップ3 パソコンの失われたデータをプレビューして復元します。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!
以上簡単な操作でパソコンから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。