はじめに
誤操作をしてしまい、大切な写真などのデータを誤って削除してしまうことは誰にでもある間違いです。データを復元したい場合、消してしまったことに気づいたタイミングや使っている端末の種類によって取るべき行動は変わってきます。完全に消滅してしまう前に、正しい対処をして元通りにできるようアクションを起こすことが大切です。
様々ある記憶媒体の種類と復元
世の中にはパソコンやスマートフォン、ガラケーなど様々な電子機器がありますが、それぞれで使われているハードウェアが違うため、データを記憶しておく場所も異なります。
パソコンではHDDやSSDが使われており、スマートフォンではフラッシュメモリが搭載されています。HDDは磁気を利用した記憶媒体で、フラッシュメモリは半導体を利用しており、データの記憶方法も異なっているため、削除した写真を復元する難易度も変わってきます。いずれの記憶媒体も物理的に壊れてしまうことがあるため、大切なデータは常にバックアップを取るようにすることが必要です。
しかし実際にはバックアップを取っていない人も多く、もし大切なデータが消えてしまったら復元作業をしなくてはならないこともあるでしょう。
ただゴミ箱に移動してしまっただけの場合
写真の整理をしている最中に、誤操作で消してしまう可能性は大いにあります。パソコンの場合は削除した写真がいったんゴミ箱に保存されるので、すぐに誤操作に気づけば消した写真はゴミ箱から元の場所に戻すことで簡単に復元できます。
スマートフォンの場合もいったん削除した写真として分類されるため、元に戻すことで簡単に画像復元ができるでしょう。ゴミ箱に移動しないで即座に削除するオプションがオンになっていると、簡単に復元することが難しくなるので、誤操作をしてしまうケースを考えてこのオプションはオフにしておくと安全です。
ゴミ箱に入って一定期間経ったファイルは自動的に削除されるオプションもあります。デフォルトでは30日になっているので、30日経つ前に画像復元をするか、オプションをオフにしておくのがおすすめです。
専用ソフトを使って写真復元をしよう
HDDに保存されている場合、ゴミ箱から削除してしまうと通常の手段では消した写真を見ることができなくなってしまいます。HDDでは同じ領域にデータが上書きされてしまわない限り、消した画像を復元できます。世の中にはたくさんのデータ復元ソフトがありますので、ソフトを使ってファイルが認識されるか確認しましょう。ゴミ箱から削除してしまって時間が経ちHDD上でたくさんのデータの書き込みが行われると、消してしまった写真があった領域で上書きが行われる可能性が高くなるため、消した画像を復元することが難しくなってきます。画像復元をしたいと思ったらすぐに行動を取ることが大切です。もしソフトで認識されれば、そのまま復元できるでしょう。有償のものも多いので、使うソフトを選ぶことも大切です。
データ復元ソフトは多くのソフトメーカーが開発していますが、Wondershare(ワンダーシェア)の「Recoverit」は世界中で万人以上の人が利用する人気ソフトです。
OSも起動しなくなってしまったら パソコンではOSのトラブルによってパソコン自体が立ち上がらなくなり、データが救出できなくなることも少なくありません。むやみにいじると被害が大きくなりますので、そのようなときは他のパソコンにHDDやSSDをつなぎ、認識されるか確認してください。認識された場合はOSの起動部分が破損している可能性がありますが、写真などの情報は無事です。「Recoverit」は起動できないパソコンでもデータを救出することが可能です。無料体験が可能ですので、ぜひダウンロードしてみてください。
以下は、「Recoverit」 で消した写真を復元する手順です。
ステップ1 復元場所を選択
パソコンで「Recoverit」 を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「場所」タブから特定のファイル・フォルダを選択してください。
スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。
ステップ2 パソコンの失われたデータをスキャンします。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。
ステップ3 パソコンの失われたデータをプレビューして復元します。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!
以上簡単な操作でパソコンから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。
最終手段は専門業者への依頼
ドライブが認識されなかった、うっかりフォーマットをしてしまった、スマートフォンやガラケーなど、自分の力や専用ソフトでは対応できないデータの復元が必要な時は、専門業者に依頼する方法があります。専門業者では自力で復元できなかったデータを元に戻せる可能性があります。ただし、復元するデータの量によっては高額になってしまうこともあるので注意してください。業者にもよりますが、復元するデータの容量によって値段が決まるケースも多いため、高解像度の画像や動画を戻すと数十万円の高額請求になる可能性も否定できません。写真を削除してすぐの場合は自力で復元できる可能性も高いのですが、慌てていじっているうちに取り返しがつかなくなってしまうこともあります。消してしまった写真を完全消去してしまわないよう、焦らずに作業することが大切です。
パソコンもスマートフォンも、物理的な力によって壊れてしまう可能性があります。もしもの時に備え、日ごろからデータが失われないようにバックアップを取っておくことが重要です。クラウドのサービスを利用すれば簡単にデータが保存できるので、保険だと思って加入しておくのも良いでしょう。写真復元自体は難しいことではありません。復元手段を知って、備えておくことも大切です。